<発生主義による複式簿記の記帳の仕方>
65万円の青色申告特別控除(※)の適用を受けるため、発生主義による複式簿記の記帳をする場合には、法人の資本金勘定を元入金勘定に代えて処理することを除いて、法人とほぼ同様の記帳が求められる。具体的には以下の事に注意する。
(※)平成16年度税制改正により、正規の簿記の原則に従って記帳している青色申告者については、平成17年分から青色申告特別控除額が55万円から65万円に引き上げられた。
また、簡易な簿記の方法により記帳している青色申告者に対して適用のあった45万円の青色申告特別控除は、平成16年分をもって廃止された。
(詳しくは最寄りの税務署または会計事務所へお問い合わせください。)
①元入金勘定
資産の部と負債の部との差額をいい、事業者からの出資金額をあらわす。
期中における元入金残高の異動はなく、全て期末において振替処理を行い、下記の算式により計算した金額が期末元入金の額となる。
期末元入金の額= 期首元入金+ 青色申告特別控除前 - 事業主貸 + 事業主借
の所得金額
*事業主貸とは期中において事業主が一時的に事業資金を持ち出したときに使用する科目であり、事業主借とは事業主からの事業資金の補充により使用する科目である。
例:年度末において、事業主貸勘定残高500,000円と、事業主借勘定残高800,000円を元入金勘定へ振り替えた。
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事業主借勘定 |
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800,000 |
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事業主貸勘定 |
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500,000 |
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元 入 金 |
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300,000 |
②現金勘定
現金勘定のマイナスはありえないので、残高が少なくなったら事業主借勘定により現金を補充する。
例:期中において、現金勘定200,000円がマイナスになっているので、事業主借勘定へ振替処理を行った。
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現 金 |
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200,000 |
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事業主借勘定 |
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200,000 |
③預金勘定
事業者個人の預金と事業の預金とを区別するため、その事業用の預金口座を作る必要がある。これにより期末において帳簿残高と実際残高をチェックし、残高を合わせる必要がある。
例:事業用の預金口座から事業に関係ない支出200,000円があった。
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事業主貸勘定 |
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200,000 |
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普通 預金 |
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200,000 |
④発生主義
発生主義に従い、以下の区分に応じて計上する。
売上-代金を受け取っていなくても売上債権が確定した段階で計上する。
仕入-代金を支払っていなくても仕入債務が確定した段階で仕入に計上する。
経費-その費用が債務として確定したときは代金を支払っていなくても経費に計上する。
例1:年度末において売上に計上していない売掛金500,000円があった。
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売 掛 金 |
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500,000 |
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売 上 高 |
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500,000 |
例2:年度末において仕入に計上していない買掛金200,000円があった。
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仕 入 高 |
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200,000 |
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買 掛 金 |
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200,000 |
例3:12月分の未払家賃200,000円を計上した
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支払 家賃 |
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200,000 |
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未払 費用 |
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200,000 |